ラジヲから流れる坂本龍一の曲が自分の影を
ドラマのワンシーンのような気分にさせた。 紗貴の死からもうすぐで一年。一年はあっという間。 なのにまだ一回もお墓参りに行っていない。今月の八日が彼女の二十四の誕生日。 ちゃんと祝ってあげよう。そう思ったら急に会いに行きたくなった。 あの日の知らせを今でもたまに思い出す。 バイトからあがって携帯電話をチェックしていたら、紗貴の不慮を知らせるメールが 西君から届いていた。 「マナに知らせなきゃ」 それが一番最初に頭に浮かんだことだった。 マナに知らせて、高校の誰かに連絡をしなくちゃいけない。私がそれをしなくちゃいけない。 とてつもなく混乱していた。先生も同級生も「それ確かな情報?」と疑った。 私だって信じたくないのに本当です、なんて言わなければいけなかった。 頭が空っぽになるというのはあのときのことをいう。 紗貴に会いたい。その言葉だけが頭の中をぐるぐると回っていた。 たまに独り言で元気してる?なんて天井見上げながら呟いてみる。 忘れてないからね、という自分への確認と 寂しくないからね、という意味を込めて。
by mimi_1210
| 2008-03-03 01:00
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by mimi_1210
◆自己紹介◆
coco*mat
::Everyday:: music, books, think, learn. ::Like:: music, dance, create. ::Favorite people:: 吉本ばなな、華恵、江國香織 少年少女みたいな人。 ::Dislike:: やさしさのない事。 ::オススメ:: "you and me and everybody we know" 「本を読む私」 「書を捨てよ、町に出よう」 「海からの贈り物」 ::Future:: 演出 発達障害児の勉強 カテゴリ
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