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さよならだけが人生だ

ぼーーっとテレビを見ていたら、テレビの中の人がこう言った。
「さよならだけが人生だっていう言葉があるんだけどね」



人生はさよならの連続。
でもそれは、同時に人生の出会いの多さも意味する。

さよならだけが人生だ

なんて哀愁漂う言葉。

小さなさよなら大きなさよなら、日常的なさよなら永遠のさよなら。

「さようなら」
小学校、中学校、高校の教室で最後の挨拶をどれだけ言ってきただろう。
でも同じくらい「おはようございます」も言ったよね。

バイバイ、よりもさようならのほうが丁寧で後を引く。
たまに何でもないときにふっとバイバイの感覚で「さようなら」って言うと
「どうしたの?」って友達に笑って返されたりする。
なんでもないんだけど、さようならだけでお別れがきちんとできる気がする。

さよなら
さよなら

オフコースの歌でそんな歌詞があったな。

悲しいさよならは誰だって嫌い。
でも悲しいだけじゃないさよならも世の中に存在すること、
見ていきたいね。


「勧酒」
干武陵(ウブリョウ)

勧君金屈巵   君に勧む金屈巵
満酌不須辞   満酌辞するを須いず
花発多風雨   花発けば風雨多く
人生足別離   人生別離足る

井伏鱒二の訳

この盃を受けてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
花に嵐のたとえもあるさ
さよならだけが人生だ


寺山修司

さよならだけが人生ならば  

また来る春は何だろう

はるかなる地の果てに咲いている 

野の百合は何だろう

さよならだけが人生ならば  

めぐり会う日は何だろう

やさしいやさしい夕焼けと  

ふたりの愛は何だろう

さよならだけが人生ならば 

建てた我が家なんだろう

さみしいさみしい平原に  

ともす灯りは何だろう

さよならだけが人生ならば 

人生なんかいりません



by mimi_1210 | 2010-03-04 19:30 | poems
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